「それってどんなことするの、だってさ!」


通訳係ジゼルは、またも見事に彼女の言いたいことを言ってみせた。

頷いたアデルを不思議そうに見つめながらも、ユーリは口を開くと得意そうに笑う。



「勇者の城を親衛するんだ!ついでに城の主のアレンも護るんだぜっ」

「…は?」

「アレンを?」


怪訝そうな顔をしたアレンを仕返しとばかりに無視し、親衛隊隊長は頷いた。

グロアはめちゃくちゃ楽しそうにきゃあきゃあ騒ぎ出すし、ルネはしょうもないとばかりにそっぽを向く。



「…俺に守られたのはお前だろ」

「え~なんのこと~」

「……………………。」


シラを切るユーリにアレンは放置することを決定した。

親衛隊だか何だか知らないが、護られるつもりは一切ない。



そしてグロアに便乗して一緒に騒ぐジゼルを見たアデルは、一瞬考え込んで頷いた。

入る、ということだろう。



「よっしゃあー!親衛隊四人追加~っ」

「よろしくお願いしますユーリ隊長っ」

「よろしくっス隊長っ!」


とことんグロアに揃えるジゼルは、敬礼してキラキラ目を輝かせた。

きっとその生き生きした様子に親衛隊は全く関係ないだろう。



イルとクナルがクスクス笑い赤ちゃん達がきょとんとする中、アレンだけは疲れたように溜め息を吐いたのだった。