「ジオン様はサリルナさんのお父様…エリスティン様と仲が良かった」
ハルアはアレンの目を真っ直ぐに見つめ、自分自身にも確かめるようにゆっくり話した。
一言一言噛み締める彼女の言葉を、アレンも真剣に聞く。
「エリス様は白眼の予知能力があったから、ラレスカに危険が迫っているのを視たの」
「え…」
「忙しかったあの人はそれをジオン様に手紙で伝えた。それが届いたのは襲撃の五分前」
アレンも助けられたあのサリルナ教皇の予知能力は、彼女の父親譲りらしい。
教皇を知るアレンはリアルな話に思わず唾を飲んだ。
だが気になるのは、エレス族が壊滅状態に陥ったのが悪魔のせいなのかどうか。
そんなに恐れる程の力は、あの国にはなかった筈だ。
「アンタの闇王の話を聞いてやっとわかったわ。まだガキだったけどはっきり覚えてるもの」
「避難しようとしたけど、何かの力が村の入口に働いた」
ハルアの話をレノディアが受け継いだ。
彼も襲撃時にその場にいたらしい。
「悪魔の灰色の魔力とは違う銀色だった。君の言うゼウス族、だろうね」
「……………………。」
「いっぱい来たよ。悪魔達とゼウス族が。皆連れ去られてジュルスの手錠で拘束された」
ハルアはアレンの目を真っ直ぐに見つめ、自分自身にも確かめるようにゆっくり話した。
一言一言噛み締める彼女の言葉を、アレンも真剣に聞く。
「エリス様は白眼の予知能力があったから、ラレスカに危険が迫っているのを視たの」
「え…」
「忙しかったあの人はそれをジオン様に手紙で伝えた。それが届いたのは襲撃の五分前」
アレンも助けられたあのサリルナ教皇の予知能力は、彼女の父親譲りらしい。
教皇を知るアレンはリアルな話に思わず唾を飲んだ。
だが気になるのは、エレス族が壊滅状態に陥ったのが悪魔のせいなのかどうか。
そんなに恐れる程の力は、あの国にはなかった筈だ。
「アンタの闇王の話を聞いてやっとわかったわ。まだガキだったけどはっきり覚えてるもの」
「避難しようとしたけど、何かの力が村の入口に働いた」
ハルアの話をレノディアが受け継いだ。
彼も襲撃時にその場にいたらしい。
「悪魔の灰色の魔力とは違う銀色だった。君の言うゼウス族、だろうね」
「……………………。」
「いっぱい来たよ。悪魔達とゼウス族が。皆連れ去られてジュルスの手錠で拘束された」


