「いいか。ラレスカには今リシェラルク皇国が結界を張ってる。危険なんだ」
真剣そのものの表情で間近で言われ、ジゼルは口をつぐんだ。
代わりにハルアが文句を言う。
「どうしてよ!今の教皇が誰だか知んないけど結界なんか破ってやるわ!!あたし達の故郷よ!?」
「…うるさい。理由は話すから叫ぶな」
「なっ、アンタねぇ!…って教えてくれんの!?」
「教えるから黙れ」
このアレンの言葉に、怒鳴り散らしていたハルアはやっと大人しくなった。
アレンは立ち上がりベッドに腰掛けると、一息ついてから顔を上げる。
「…アレン様、いいんですか?」
マケドニスが遠慮がちに、しかし意思をしっかり込めて訊ねてきた。
アレンは側近を見て頷く。
「…ハルア達は原住民だから、知る権利があると思う」
「………そうですか」
マケドニスはそれ以上は何も言わず、一歩下がった。
それを確認すると側近からハルアらに目を移し、アレンは理由を話し始める。
闇王ダーチェスのこと、
神ファンリュジョンのこと、
神のした闇王の封印のこと。
真剣そのものの表情で間近で言われ、ジゼルは口をつぐんだ。
代わりにハルアが文句を言う。
「どうしてよ!今の教皇が誰だか知んないけど結界なんか破ってやるわ!!あたし達の故郷よ!?」
「…うるさい。理由は話すから叫ぶな」
「なっ、アンタねぇ!…って教えてくれんの!?」
「教えるから黙れ」
このアレンの言葉に、怒鳴り散らしていたハルアはやっと大人しくなった。
アレンは立ち上がりベッドに腰掛けると、一息ついてから顔を上げる。
「…アレン様、いいんですか?」
マケドニスが遠慮がちに、しかし意思をしっかり込めて訊ねてきた。
アレンは側近を見て頷く。
「…ハルア達は原住民だから、知る権利があると思う」
「………そうですか」
マケドニスはそれ以上は何も言わず、一歩下がった。
それを確認すると側近からハルアらに目を移し、アレンは理由を話し始める。
闇王ダーチェスのこと、
神ファンリュジョンのこと、
神のした闇王の封印のこと。


