「アレン、起きて」


そう優しく声をかけると、彼女はそっと肩に手をやり揺らしてやった。


しかしアレンは少し眉を潜めるだけでやはり起きない。



「アレン」

「……んー、まだ…」

「起きなさい」

「…ハイ」


…アレンは今日も怖い凄みの効いた声で起こされたのだった。




「おはよう、アレン」


怖い目覚ましの後はキラキラ目覚まし。

キラキラスマイルのレイはアレンにおはようのキスをした。


やっぱりぱっちり目を覚ますアレン。



これも、いつも通り。



「……おはよう」


そう言う緩んだ頬を見て、レイは満足そうに微笑んだ。


アレンはレイをギュッと抱き締めてから、ベッドを降り着替え出す。



その間レイはアレンの布団をたたんでいた。




しばらくすると着替え終わり、奥の部屋から戻ってくるアレン。




「……まだ6時じゃん」


どうやらついさっき気付いたらしい。


低い声で不満そうな顔をレイに向ける。