ふと、彼女に聞きたくなった。 「あなたにとっての幸せって何ですか?」 俺の中では嫌な妄想が膨らんでいた。 七瀬先生の幸せを考えると藤木先生の顔しか思い浮かばない。 しかし返ってきた答えは俺の想像と全く違っていた。 「生徒みんなが笑ってくれることが私の一番の幸せかな」 俺は言葉を詰まらせる。 七瀬先生を閉じ込めてしまったことに対する後悔の嵐がまた心をかき乱していく。 「あなたは?」 俺は申し訳ない気分でいっぱいで何も答えることができなかった。