サトシ――!!


手紙を持つ手が、文字が読めない程震え、床が点々と涙で濡れていった…




しかし今まで疑問を抱いていた事が、サトシが残した手紙でハッキリとした。


私はサトシの部屋を片付けると、寮母にもう一度荷物を取りに来る事を告げて、早々に帰宅した。

それでも、自宅に辿り着いた時にはもう16時を過ぎていた。



表に車を止めて玄関を開けると、料理をしている音がした…

私は靴を急いで脱ぐと、台所に走った。


「母さん!!」

「母さんも、もうしっかりしないとね…」

母が台所で料理を作りながら、振り向いて少し笑った。

母もようやく、悲しみを乗り越える為の準備が出来たみたいだ。


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