広い運動場を横切り、野球場の横を通り過ぎると、白い4階建ての寮に着いた。


「211号室ですから…

用事が済んだら、寮母に鍵を渡しておいて下さい」


鍵を渡された私は、サトシの部屋に向かい寮に入った。

意外にも整理された空間…
規則も厳しいのだろうが、規律が乱れていない証拠だ。


白い廊下を30メートル程進むと、右側に上へと続く階段を見付けた。

サトシの部屋は2階だ。


208…209…210…211号室――

ここがサトシの部屋。


私はサトシへの思いと、自分の問題の解決の為に来た事に対する罪悪感とで、複雑な心境だった。


窓が1つの3畳程の縦長の部屋。

窓際に机があり、入口から窓の方に向けベッドが置いてあった。


私は鞄をベッドの上に置くと、サトシの所持品を整理しながら調べ始めた。


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