木曜日の朝――


私はいつもより早く起きるとリビングに行き、テーブルの上にあった車の鍵を手にした。

都野市には、高速道路を利用すればすぐに着く。


母まだ起きてこない…

やはりショックが大きかったのか、まだ立ち直れずにいた。

今日も仕事には行けそうにないから、車を使わせてもらおう。

「よし!!」

自分自身に気合いを入れて、玄関を出た。


もしかすると、何か解決の糸口が見付かるかも知れない――

その思いだけが、私を奮い立たせていた。



車のエンジンをかけると、私は都野市に向かって走り始めた。


小枝子…

あなたは今、一体何を考えているの?

あなたは今、一体どこにいるの?


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