玄関に座り、母が出て来るまで待ちながら、腑に落ちない事を考えていた。
「行こうか」
「うん」
2人で車に乗り込み、高山駅に向かった。
車窓に映る自分の顔が、笑いもしないのに笑った気がした…
駅までは、車だとほんの5分もあれば着く。
直ぐに駅のロータリーに到着した。
「じゃあね、気を付けて行ってらっしゃい」
「は―い」
私が車から降りようとすると、反対側から歩いて来た中年夫婦を見て母が車から降りた。
「孝子!!」
そして、手を振って駆け寄って行った。
誰だろう?
何か、見た事がある様な気がするけど…
あ、電車が入って来た。急がないと!!
私は駅のホームに全力疾走で走った。
何とか電車に間に合い、倒れ込む様に座席に座った。
最後の全力疾走で汗だくだ。
駅までゆっくり歩いた方が、マシだったかも知れない…
.



