母はブツブツと文句を言いながら、家の中に入って行った。


私は玄関に裸足のまま下り、クッションを拾い上げると扉付近を調べた。

すると、ちょうど足首辺りの高さに長い髪の毛が張られていた。


小枝子――!!


私は髪の毛を切ると立上がり、玄関に掛けてある鏡を何気なく覗いた。

すると鏡の中の自分が、私は動いていないのに勝手に動き出した!!


「もう少しだったのに、邪魔をしたな…

まあ良いわ、次の更新を待っててね」

「小枝子、待ってお願い!!」


既に鏡の中には、不安そうな顔の自分が映っているだけだった。


小枝子…
これは、家族に対する復讐なの?

倉橋さんが言っていた「家族」って、この事だったのね…


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