・・・フッ、今さらだよね?



不毛な想いを抱えた時点で、既に間違えていたのに。



こうして、自嘲してしまうほど。



すべてを嘲て諦めるコトに、慣れてしまっている。





諦めるコトこそが、最大の防御――


こんな考え、異常だと分かってはいるけれど。





契約・・コマ遣い・・・


何度も反芻してしまう、このフレーズ。



抱かれるたびに、蓄積する痛み。



幾度となく、壊れそうになるパンドラの箱。






キッチリと遮蔽された、このキョリに慣れるほど。



報われない人の傍に、平常心でいられるほど。





出来た人間でも、なければ。


割り切れるような、オトナでもナイ。





・・・私は、強くない。