「こんちは」 「こんにちは♪」 赤い車の運転席には準備万端で彼女が座っていた。 今日は金曜日。 ――『来週の土曜は俺が休みだから…』 俺のあの一言から彼女は本当に今日で予約をしていた。 「じゃどうぞ」 「はい♪」 俺の合図で車のエンジンがかかった そして車は、いつもの様に自動車学校を後にした。