そしてそれからまた一週間が経った。 「予習してきた?」 「はい!してきましたよ~」 「よ~し…」 渡された教簿を開いて確認する……。 「おっ!ちゃんと進んだじゃん、学科!」 「…はいッ♪」 全然受けてなかった学科なのに、半分近く終了していた。 いいじゃん♪ この調子でやってくれればこっちもやりやすいよ。 …って思ったけど、やっぱ…言わねぇ。 だって、言えばきっと調子に乗るから…。 「じゃエンジンかけて?」 「はい!」 「はい出発!」 教習所の門を右に曲がって公道に出た赤い車。