――翌日、夏休みが終わって初めて彼女が来た。 何度か走った経路 でも運転が前より下手になってる… 当たり前だろ…バカ。 そんな運転する彼女を横目にしばらくほっておく。 「あっ…!」 彼女は俺を見てきた。 「…ほら、ちゃんと(ハンドルを)切らないと!!」 交差点を左折するのにハンドルの切り不足で、信号待ちしていた車にぶつかろうとしていた。 一番驚いたのはその運転手だろう。 「すみません…!!」 「…ん」 運転手に軽く頭を下げてそこを離れた。