陽が落ちて茜雲が空に出る頃、教習時間が全て終わった。 「お疲れ~」 「お疲れ様~」 送迎バスの担当になってた俺は 生徒を全員送って教習所に戻る最中、駅前のやたら長い信号に引っ掛かっていた。 目の前を車やバイクが横切る…。 目線を何処にも絞らず、行き交う人を見ていた …と、信号が点滅した瞬間 バスの背後から1台のバイクが…。 「あ…」 一瞬だった。