この時間、学科教習になってた俺。 2階のドアを開けると10名程度の生徒が疎らに座っていた。 「先生、遅ぇよ~」 「お!宮田だ!」 「やった♪本当に宮田先生じゃん♪♪」 「先生、もしかしてきばんでたぁ??(笑)」 「アホか!(笑)」 俺は名簿を近くにいた生徒に回し、出席者の名前を次々に書かせていった。 一周し帰って来た名簿欄は知った名前ばかりだった。 「さ!え~と今日は145ページ、2段階教習項目1の危険予測ディスカッションだぞ」 教本を開いて授業に入った。