「・・・大好き」 自分が言ったのか。 先輩が言ったのか。 彼女にはよく分からなかった。 でも、そんなことはどうでもいい。 今、どうしようもなく幸せで。 ・・・それだけで、いい。 蝉の声が、2人を包み込んだ。 優しく、微笑むように。