「あっこは・・・いつだって、強かったから」 ベットの上の彼女が。 少しだけ笑って。 そだね。 そう呟く。 「後ろを振り返るのは、嫌だったから。 後ろを振り返れば、バカでアホな自分が 見えることは、わかってたから。 本当はね、ただ単に、それが恐かったのかも」 過去が恐くない奴なんて、いない。 恐くて、当たり前だ。 「・・・不思議だよね。 ハルになら、話せる気がしたの。 実羽じゃなくて。ハルになら。 ・・・・・不思議だね」 「・・・なに、言ってんだよ」