「・・・あたしは・・・」 今度は、彼女が言葉を詰まらせる。 沈黙が流れた。 闇の中からズッと、鼻をすする音がした。 「・・・決まってるんじゃねぇの、本当は」 ようやく、暗闇に目が慣れてきた。 ベットの上に、丸くなっている彼女が見える。 小さな、背中。 「・・・どうなんだろ・・・なんか、 こんなあたし、みっともない・・・」 俺は思わずフッと笑った。 確かに。 彼女には、似合わない。 こんなに塞ぎこむ姿は。