ずっとずっと、好きだった。 ずっとずっと実羽だけを想ってた。 でも、実羽は爽が好きだって知っていたから。 自分を、前に出せずにいた。 ずっとずっと・・・叶わない想いだと思ってた。 「実羽・・・」 実羽を抱きしめる腕に、力を加える。 実羽が、嬉しそうに笑ったような、気がした。