私は半分、決めかねていた。 ・・・試合に行くって事は、 ハルに少しでもの可能性を示すことになる。 私がハルと・・・付き合うっていう。 中途半端な気持ちで行っていいものじゃない。 この何日間、私の頭の中はハルでいっぱいだった。 「・・・どうしよう・・・」 私は、時計を見た。 午前12時13分。 試合開始時刻が11時だから・・・。 早く行かないと、もう、終わってしまう。 それなのに私はまだ、 どうしようかって部屋の中で考えている。