耳が真っ赤になるのが分かった。 だけど、もう誤魔化したくない。 自分の気持ちに、正直にいたい。 実羽に・・・思いを伝えたい。 「・・・・・・・うん」 後ろから、実羽の小さな声がした。 俺はほっと安堵の息を漏らす。 断られたら、どうしようかと思っていた。 朱色の夕日の中、 俺達は少し間を保って歩いた。 夜がもうすぐ、 顔を覗かせようとしていた。