私は、爽の教室の前にいた。 朝の6時。 起床時間より30分はやいけれど・・・。 なんだか急に爽と話したくなった。 それになんだか・・・爽は起きてる気がする。 だけど、教室の扉を開ける勇気がない。 結局ずっと、部屋の前を何分もウロウロしている。 不意にドアが開いて・・・。 私は跳ね上がった。 「・・・実羽」 出てきたのは、爽だった。 まるでドラマみたいな展開。 私は何か言葉を発しようとして・・・息を飲んだ。