運動場の片隅。 鉄棒に寄りかかっているあたしに、鳴海先輩が駆け寄ってきて言った。 あたしはほんの少しだけ笑う。 頭も体も、疲れきっていた。 今日一日で、あまりにもたくさんのことが起きすぎて・・・。 今は、先輩に全力の笑顔を返す気力もない。 「疲れたなぁ・・・って思って」 「そ??俺も疲れた」 先輩はそういうと、あたしの横に来た。 そしてあたしと同じように、鉄棒に寄りかかる。 「・・・綺麗じゃね??星空」