はぁ~

朝早く、目が覚めたから、早めに学校へ行った。

教室1人ため息をつく。

「最近、溜息ばっかじゃね?幸せ逃げるぜー?」

溜息をついた私に言ってきたのは、

坂口  だった。

平常心、平常心。

平常心を装うとしているけど…

「お前…顔赤いぜ?なんか熱でもあるんじゃないか?」

ばれているみたい。

「えっないないないない!熱なんてないよ!」

「なんかお前おかしいぞ?やっぱり熱あるんじゃね?」

「いやいや…ないないないないないない!」

私はテンパっていた。

だって…前に坂口がいるんだもん。

クラスが変わってから全然話してなかったし・・・

しかも最近はメールばかりだったから。

だけどそれなりにメールも緊張していて…。

「次は…ボーッとしてんのか?」

「…ん゛??」

坂口が私の顔を覗き込んできたから・・・

私はついつい変な声が出てしまった。

目…合わせられない。


これってやっぱり好きなんだよね。

いやいや、

好きっていうのはダメなんだよ。

だから普通に…。

全然興味のない男子と会話するような感じで…ね?

「お前…。」

「えっ何々?」

「変だなーっ。」

何だよ…。

期待したし。

あー恥ずかしいよ。

ってか坂口はやっぱり優奈ちゃんが好きなんだよね?

なんか複雑だなー。

だけど…。

もし私の答えが「好き」だったら、

それはその時。

「好き」ではなかったときは…

笑顔で祝福できるように。

私は頑張ろう。

友達の恋も自分の恋も。

充実させてやるんだから。

キーンコーンカーンコーン。

「あっ!今鳴ったよな?んじゃ俺クラス戻るわ。」
・・・帰っちゃうんだ。
「…うん!ばいばい」

私は笑顔で手を振った。

クラス同じだったらいいのに、
ってかこんな気持ち。

もう好きって…確定でしょ?・・・でしょ?
なんかこんな気持ちもいいじゃない?

私ポジティブに行こう!

きっとなんとかなるよね。

少し自分が迷路からぬけれた気がした。

私頑張るよっ。
自分の胸で小さいガッツポーズをした。