月に、想う LAST LETTER


どの位時間が流れたのだろう。


窓際に並んだ観葉植物の向こう側は、いつの間にか暗くなっている。

賑やかだった通りも、今はひっそり静かだ。

同じ様に、ここに座った時には乱れていた僕の心も、凪いだ海のように落ち着いていた。


すっかり冷えた最後の一口を、こくりと飲み干し立ち上がる。

会計をしてくれたマスターらしき人が優しく声をかけてくれた。

「気が、済みましたか」

心配してくれてたらしい。

僕は返事をする代わりに笑みを返した。