幸い平日だった事もあり、店内にいるお客さんは少ない。 だから、僕がみっともない程泣いていても気にとめる人はいなかった。 夏夜の最後のわがままをきくつもりで 周りを気にせず、自分を抑えずに泣いて 何度も、夏夜の手紙を読み返した。 気が付けば 最後のパステルグリーンの便箋の端に、すっかり乾いている涙の跡と濡れたばかりの涙の跡が付いていた。 確かめ合う事のなかった お互いの気持ちが重なるように