月に、想う LAST LETTER


傷が浅くてすんだのは、

君が好きだったパステルグリーンの封筒が目に映ったから。


君が一生懸命書いた

少しよれてる宛名の文字

僕の名前


その封筒を手に取り、逃げるように僕は外に出た。


慰めの言葉をかけられたくなくて

痛む傷に触れられたくなくて


誰も僕を知らない、

僕に何があったか知らない人ばかりの所で、手紙を開きたいと思った。