改めて プレゼントなんて 少し 気恥ずかしい感じも しましたが… 「そっかぁ。」 「でもね、」 私は少し声を潜めました。 「姫にこの事、話してないの。」 困った顔をするわけでもなく、 S氏は真剣に考え込んで 「じゃあさ、 そのことについて ちゃんと渡して ケリつけてからでも 遅くはないんじゃない?」 私が姫に話さなかったのは ただの意地。 だけど それを受け止めてなお S氏は私にそう言った。 私はただ、頷きました。 ***