『え、嘘…』

ケンゴは驚いた。

暴走している掃除機は周りの家電製品を吸い込み、巨大化して行った。

『ギョ、ギョ…』

『いーっ!!そ、掃除機が喋った!?』

ケンゴは目を丸くしていた。

『もう、うっとおしい!!』

逃げ回っていたレイラはキレて、突然立ち止まりシャインギターを奏でた。

『爆破!!』

レイラがシャインギターを奏で、そう叫ぶと…巨大化した掃除機の足元で音のパワーが爆発し、周りは煙りに包まれた。

『す、すげー…レイラの武器すげー…』

ケンゴは驚いた。

『ふん、どんなものよ』

レイラは誇らしげだった。

『ギョ、ギョ』

晴れた煙りの中から、巨大化した掃除機が姿を見せた。

『えっ、嘘…効いてないの?』

レイラは戸惑った。

『ギョ、ギョー』

掃除機はまたレイラを追いかけ回した。

『キャアー!!』

レイラはまた逃げ回った。