『て、いうか…酷いな』

タツキは歩きながら荒れ果てた街中を見て驚いた。

『確かに…自動車は家に突っ込んでるし、トラックはバットで叩かれボコボコだし、電柱は折れてるわ、水道管は破裂してるわで無茶苦茶だよな』

ケンゴも歩きながら街中を見回した。

『人間の心が闇に支配されて、欲望丸だしになるとこうまでなるんやな…欲望って恐いな』

リュウトは人間の欲望の恐ろしさを痛感した。

そして30分近くが過ぎる頃ようやく駅前へと辿り着いた。

『ふーっ、やっと着いたな』

リュウトは一息入れた。

『あの家電量販店で良いんやろ?』

リュウトは駅前の家電量販店を指に指し、神様に尋ねた。

『おお、そうじゃわい。あの家電量販店に2つめの光玉のかけらがあるわい』

『うーし、じゃあさっさと2つめも見つけ出して、早いトコ次に行こや』

そう言ってリュウトは家電量販店に向かって歩き出した。