「陸に着いたら絶対に開けて下さい。きっと驚きますから」


ついでにかぐやは浦島太郎だけを百年進んだ時代に送りました。

桃太郎にもこんな事が出来れば良いのにと、かぐやは思ったのでした。


陸へ戻った浦島太郎は辺りの光景に驚きながらも、かぐやがくれた玉手箱を開けました。

すると浦島太郎は見る見るうちにおじいさんになっていきました。


「あの姫め、やりやがったな」


浦島太郎はちっと舌打ちをしました。おじいさんになったかと思えば、

今度は何と鶴へと変貌を遂げた浦島太郎。

人外にするとは良い度胸じゃないかと、更に浦島太郎はかぐやへ怒りを募らせました。

かぐやへの復讐心を胸に、浦島太郎は人間に戻る方法を探しました。