かぐやがお城の姫に就任してまもなく、とある男がやって来ました。

男の名前は浦島太郎。この城に住む亀を助けたそうです。

浦島太郎は一般人。それを知ったかぐやは焦りました。

これでは亀を助ければ育ての親である桃太郎も此処に来るじゃないかと。

そこでかぐやは陸にいた亀全てに海へ逃げる事を命令しました。

亀達は自分達の身を案じてくれたのだろう、と思ったに違いありません。

かぐやの私情によるものだなんて、誰も想像しないでしょう。

かぐやは浦島太郎を適当に接客し始めました。適当にやればすぐに帰ると思ったのでしょう。

しかし浦島太郎はそれに気分を良くしてお城に長々と滞在してしまったのでした。

桃太郎と姿をかぶせてしまったかぐやは、腹いせに玉手箱を渡しました。