昔々ある所におじいさんになった桃太郎と、おばあさんが住んでいました。

桃太郎は昔のようにまた鬼退治がしたいと思い、

おばあさんが川で桃を拾うのをずっと待っていました。

何故かというと桃太郎の両親は川から流れた桃を食べて若返ったからです。

川から帰ったおばあさんは期待する桃太郎に言いました。


「駄目じゃった」


桃太郎は溜息を吐きながらも、何時も何時も竹を切っていました。

また溜息を吐きながら竹を切る桃太郎。切るなら鬼が良いとずっと思っていました。

そんな桃太郎、何と光る竹を見つけました。成る程、竹を食べるのかと思った桃太郎。

早速切って持ち帰る事にしました。しかし切った竹からは女の子が出てきました。

桃太郎は思いました。もう後継者に任せろと仏様は言っているのだと。

仕方なく長年の夢を諦めて竹の中の女の子を連れ帰りました。