あ…! 拓くんだ。 「あっ!」 あたしが話しかける前に拓くんが気付いてくれた。 「おーっ!拓くん」 久々にしゃべれて嬉しかった。 「あれ?拓くんてメガネかけてんの?」 「あー、はい。普段はかけてるんですよ」 へえー… 可愛いなあ、ほんとに。 「じゃあねー」 あたしは掃除場に入ってしばらく拓くんについて考えた。 何で…話せて嬉しかったんだろう。 あたし、別に拓くんが好きわけじゃない。 …気付きたくなかっただけ。 "翔の弟だから"なんて…