その隙に、背後に回りこみ両手の動きを封じた。 「私に当たったのが悪かったね」 その両手をグッと掴んで、男を少し宙に浮かせた。 女性の力ではない。 思いっきり男を宙に投げ飛ばし、落ちてきた瞬間を狙い蹴りを入れた。 一方的だった。 あまりに一方的過ぎる。 男は壁に激突し気絶。 あっさりした結末。 そして、男も何処かへ連れ去られた。 「何でそんなに強いんだ」