第二試合を戦う二人が前に出た。


九錠麗那と一番弱そうな奴。


思わず九錠は微笑んだ。


そして、舌で唇をなぞる。


『第二試合、開始』


男は一気に九条に詰め寄る。


だが、九錠は動かない。


しかも、目を閉じていた。


一体何を考えているのか。


あと数メートルと所で目を開く。


威圧感溢れる瞳。


男は思わず怯んだ。