隣には蓮斗がオレにしがみついて震えていた。


これから起こる事は恐怖に等しい。


小学生には重荷。


なのに、如何して奴等は小学生をプレーヤーに選んだ。


「…お兄ちゃんは…怖くないの?」


声は震えていた。


「恐怖心なんて在っても無意味だから」


恐怖心があれば戦いに集中出来ない。


そうすれば、戦いに支障をきたす。


負ける訳にはいかないのに負けてしまう。


「生き残る為には覚悟が必要って事よ」