入学式も無事に終わり、式場の片付けをしていた。 その時、兵藤が何処にもいないのに気付いた。 「あれ…兵藤は?」 「心配ー?」 またあのニヤニヤ笑いだ。 「ちょっと捜して来る」 「いってらっさーい」 手を振りながら柚魅は潤次を見送った。 その後に、笑顔が消えた。 携帯を取り出し、メールを開く。 そのメールを見た瞬間に表情は更に強張った。