靴のヒールを鳴らしながら静かに近付いてくる。


「勝者には更なる勝負が待っております」

「…お前はアクマか」


オレは低い声で手を握りながら言った。


「いいえ。GIOCO幹部です」


冷静な口調。


コイツに心はないのか。


「何で負けた奴は死ぬんだよ!!」

「それがルールだからでございます」


何も言えなくなった。


ハッキリと言われたのでは言いようがない。


でも、コイツはアクマだ。