言われたとおり南雲はドアに向って歩き出した。


だが、潤次に肩を掴まれて前に進めなくなった。


振り返るとネックレスが手に置かれた。


「それは、貴方のだ」


静かに微笑んで南雲は部屋を出て行った。


1人になった。


座り込んで顔を隠す。


「オレのせいで…オレのせいで…」


その時、誰かが部屋に入って来た。


顔を少しあげると、そこにはGIOCO幹部のあの女がいた。