その時、自分が入って来た以外のドアが開いた。


そこから入って来たのは一人の青年。


背が高くてオレより年上に見える。


「お前が対戦相手か」

「あぁ」


立ち上がりながら答えた。


「とりあえず、ルール通り名前は名乗らないとは…オレは柊 南雲」

「三枝潤次」

「見た目からして高校生ぐらいか?」

「そうだけど」


その言葉を聞いて男が少し笑っている風に見えた。