女性はそこにいた者達を見ていた。


人数確認だろうか。


「…1名。いないようですね」


来なかった者がいたらしい。


静かに右手の指を鳴らした。


次の瞬間、何処かから爆発音が聞こえた。


燃え上がる炎。


煙が立ち込める。


「削除、完了」


人間のする事じゃない。


確実にコイツの指示で爆破が起きた。