覚悟は決まったはず。


なのに、足が思うように動かない。


やはり心の何処かに恐怖心があったのか。


やっぱりオレも人間なんだ。



「はぁ…」


大きな溜め息が更に足取りを重くする。


あと少しで千条街の奥にある廃墟に辿り着く。


廃墟の近くに複数の人影。


あぁ、この人達も不幸な参加者か。