「だから、まずはチーム作んなきゃ! そうすればさ、 色んなファンが味方につくだろ?」 鉄子が何か言い出す時、 大体その場の思い付き。 後先考えてないから… でも、今回はちゃんと 目星がついてたみたい。 「ほら、ちょっと来てみ?」 鉄子に言われるまま、 私はフツーの女子高生が 通ることのないような、 タバコ臭い裏路地を歩いていった。