君への願い事

そんな二人を上空には二つの青白い光の玉があった。

「人間てわからねーぜ。結局男の争奪戦を二人とも自分で破棄したってよ、
種を残そうってのが生物ってもんだろ?なのに神はどうして人間だけに
【精神】を授けたんだろうなぁ。」
「下っ端の僕らにはわからないことだよね。」
「本当だぜ…。勝負も結局引き分けでやった意味なかったし。」
「うん。でもね僕は人間て僕たちにはないパワーがあるんだなって思ったよ。」
「そーですか、学ぶものがありましたか。そりゃ良かったね。」
「さ、ジャミエル!次こそ恋人同士を作って恋愛ポイントを獲得しようよ!」
「うっ、なんかおめぇ変わった?」
「早くしないとジャミエルより上級天使になってやるぞ!」
「へっ、なってみろって!」


相変わらずのスピードで二つの青白い光の玉はあっというまに彼方へ飛んでいった。

その光は、人と人とを結ぶ架け橋。

たとえ光が目に見えなくてもそれは人と人とを出会わせる道筋。

彼らキューピッドにその自覚はそうだが人にはなければならない存在なのです。

Fin