学校に行くとHRがあっていた。
静かに教室の前に行った。

ガラガラ。

少しずつ気付かれないようにドアを開けていきその開いたスペースからゆっくり入る。
これが簡単そうで難しかった。
そして、入り終わった瞬間に、待ち構えていた様に、
「真奈ーー、バレバレだぞ。」
と、担任の川口に言われた。
だけど、眠かったあたしはスルーして自分の席に座った。

「えっと、今日は皆に伝えたいことがある。
実は今日、このクラスに転校生が来る事になった。皆仲良くしてやれよ。
じゃあ、今から呼んでくるから、静かにしてろよ。」

と言って、川口は1回教室を出て行った。

「真奈ー、あんたの遅刻も飽きないわねー。」
とあたしの前の席にいる親友の美佳に言われた。
「やっぱ、あたし朝苦手・・。」
「夜行性だもんね、真奈は。ってか転校生って男かな?」
「知らない、興味ないし・・。ってかあんた彼氏いるじゃん。」
「そうだった。けど、段々ウザくなってきた・・。」
「喧嘩?」
「いや、そうゆう訳ではないんだけど・・・。」

ガラガラガラ。

以外にも早く、川口が戻ってきた。
「えーーっと、雪村くん、入ってきてくれ。」
すると、1人の男子が入って来た。
「皆、紹介する雪村響くんだ。
じゃあ、雪村くん自己紹介をしてくれ。」
「えっと、今日からこの学校にお世話になる雪村響です。
よろしくお願いします。」
と、軽そうな、女子にモテそうな感じの男が言った。


この時に、あたしの運命が動き始めた事をあたしは知らなかった・・。