それまでにも薄々気付いていたけれど、私にはもう時間がなかった。


次の桜は見れないだろう…
だからもう恋はしない。
他人をこれ以上傷つけてはいけない。



だけど
『遅かったね…』
彼の言葉が引っ掛かった。