また前に戻っただけ…
何日も何日も朝、境内で待ってみるものの潤也の面影すらなく、独り相国寺を通り抜ける日々が続いた。


相国寺がこんなに広いとは…
ふと我に返る。
これじゃあまるで恋する乙女だ。私はもう恋なんてしない!…そう決めたはずだった。