少し落ち着いた。 ウチはポツリと話し始める。 好きな先輩のこと、 長い片想いのこと、 失恋のこと…。 「うん、…うん。」 と相づちをうちながら、 室長は静かに聞いてくれた。 好きな人のこと話すの、 真子以外は初めてかも…。 ウチ、 そんなに本音が言える友達がいなかったんだ…。 話し終えたウチ。 涙はもう、 止まっていた。